文庫本 無自覚デコンストラクション

２０代のちょうど真ん中の僕たちは、ちょっと情けない。
無自覚のうちに更新されていくSNSも、生活も、
全部が全部、過去からの脱構築みたいなものに思えれば、見える世界が、少しは変わるかもね。

山で出会った教祖との洗礼『レット・ミー・アウト』、
大人と子どもを通して憧れを溶かす『六月のジェラート』、
二十代の終わりと始まりを静かに綴った『余煙の中で』、
深夜の公園に佇む子供と過去の恋愛が織りなす『あなたが居なければ』、
SNSや出会い系を通して若者の「表」と「裏」を炙り出す『裸』、
喫茶店で出会ったふたりの女性の友情を描いた『わたしたちへ』。
他エッセイを収録した、現代の若者の内面に迫る作品集。

・目次
《小説 一》
レット・ミー・アウト
六月のジェラート
余煙の中で
あなたが居なければ
《エッセイ》
『友達としての好き』と『恋愛的に好き』の違いに関する幾つかの考察
君とは友達じゃない
バイト先でガス爆発を起こした話
《小説二》
裸
わたしたちへ

・２５歳ズ
角田 柊　Kakuta Schu
１９９７年東京都生まれ。
猫を飼いたいと思っている。
２０歳の頃、中村文則さんに「なりたいものになればいい」と助言を受け、人生がやや面白くなってくる。

森林　Moribayashi
１９９７年長野県生まれ。
中学生の頃、伊坂幸太郎さんの「フィッシュストーリー」を読んだことが小説の原体験。
新新で入った会社を半年で辞め、ライターになるべく転職を繰り返し、現在はなぜかエンジニアとして働いている。My Hair is Badが好き。

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